スマホ写真とはこんなに違う!カメラを一度使ってみるべき3つの理由【徹底解説&比較】

スマホ写真とぜんぜん違う、カメラの魅力📸
「スマホで撮るのも便利だけど、カメラならもっと素敵な思い出が残せるかも?」そう思って、私はカメラを使うことが増えました。旅行好きのあなたにもぜひカメラの魅力を知ってほしい!と思っているので、今日はカメラについて熱弁!今は買わなくてもちょっとの予算でカメラをレンタルできるので、まずは気軽に記事を読んで欲しいのです🐻✨


カメラを使うと、こんなシーンがもっと特別になります
- 旅先でフォトジェニックな風景をじっくり撮影したいとき
- 家族やペットの一瞬の表情を、高画質で残したいとき
- 自分の写真で年賀状やフォトブックを作ってみたいとき(自費出版気分!)
「いきなり買うのはハードルが高い…」ので、買わなくて済むようにレンタル方法も解説しています。
でも、まずは、この記事でスマホにはないカメラの良さを、実際の写真とともにわかりやすく解説します!!これを読んだら、きっとあなたは次の旅行でカメラを持っていきたくなりますょ〜



このサイトで旅ブログを書いているしまくま🐻です🐾
カメラの良さ1:やっぱり画質がホレボレするほどキレイ✨


画像クリックで拡大(2024年4月同時撮影)
「なんとなくスマホ写真に満足できない…」と思ったことありませんか?上の2枚の写真、拡大してじっくり見てみましょう。
ディテールの繊細さや光のやわらかさに違いがあるのが見えますか?
でも、なぜこんなに差が出るの?
カメラの方が「画質がいい」と感じる理由を、やさしくまじめに解説します🐻🐾
Q. そもそも「画質」ってなに?
実は、画質の良し悪しは 見る人の好みや環境 にも左右されます。だから一概に「カメラが絶対に良い」とは言い切れません。
でも、私が写真を撮るときに「これが画質の良さだ!」と感じるポイントはこんなところ👇
- 細かい部分がガタガタ・モヤモヤしない
- 光と影のグラデーションがなめらか
- 食べ物や風景がリアルで美味しそう・美しい
- ふんわりした光や立体感が自然に出る
- 明暗部のディテールまでしっかり表現
- トリミングや拡大してもキレイ
- 印刷しても色や質感がしっかり残る
こうした違いを生むのが「センサー」と「圧縮」の仕組み なんです!
では、もう少し詳しく見ていきましょう!
2枚のヴィーナスについて解説
2枚とも撮影時のままで明るさや色味の補正をしていませんが、ガタガタ・モヤモヤ、大胸筋あたりの石の質感、鼻筋〜頬のハイライトの滑らかさや陰(シェード)の溶け込み方、背景と彫刻の関係性などに注目すると、左のデジカメで撮ったヴィーナスが好きです。ミロのヴィーナスは彫刻ですが、硬い大理石とは思えない柔らかそうな皮膚というか肉付きを目の前でみた時に感じたのでそれに近いのは左の写真かなーと個人的には思うのです。展示会場は窓が大きくて外からの光がたっぷり入ります。その自然光ならではのやわらかさや陰影の美しさも好きです。


画質の差はどこから?その1=センサーサイズ


センサー はカメラの「目」。昔のカメラでいうフィルムの役割です。このセンサーが光をキャッチして、写真を作ります。
そして、実はスマホよりもカメラのセンサーは圧倒的に大きいんです!


例えば、iPhone15ProMaxのセンサーは(非公開ですが噂では)「1/1.35型」。私が普段使っているカメラのセンサーは APS-C で、その大きさはなんと4倍以上。
センサーが大きいと、こんなメリットがあります👇
- たくさんの光を取り込める → 明るくてクリアな写真に!
- 1つ1つの粒(※)が大きくなる → ディテールがくっきり!
センサーが大きいデジカメは自然と美しい写真が撮れるんです。
つまり、画質の差はどこから?その2=データの圧縮
カメラもスマホも、撮った写真はデータとして保存されます。でも、データが重すぎると保存や共有が大変なので、どちらもデータを圧縮しています。
問題はこの圧縮方法の違い!
- スマホはSNSやクラウド保存を考慮して強めに圧縮されることが多く、画質が劣化しやすいんです。
- デジカメはRAW(非圧縮データ)と高品質モードのJPEGの両方で保存できるので繊細な描写が残ります。
RAW | JPEG | |
---|---|---|
データ容量 | 大きい | 小さい |
画質 | 可逆式、未加工、非圧縮のため本来の品質のまま | 非可逆式圧縮でデータの一部が失われ荒い画質となる |
編集と共有 | 編集用ソフトが必要 | このままで共有可能 |
表現色数 | RGB各12ビット 約6870万色 | RGB各8ビット 約1670万色 |
メリット | ・非圧縮で高画質 ・後から調整可能 | ・軽い ・編集が不要 |
デメリット | ・時間がかかる ・保存容量が必要 | 画質の劣化(編集しても劣化は元に戻らない) |
だからカメラは細かい質感までしっかり残る!
カメラの良さ2:持つだけで気分がアガる!カメラのフォルム


カメラを手に持った瞬間、なんだか「撮りたい!」「いいのが撮れそう!」って気持ちになるんです🐾これは、カメラのフォルムやボタン配置が、撮影しやすいようにしっかり計算されているから。その結果、安定感があり思い通りの操作がスムーズにできるのが特徴!
例えば、カメラには以下のようなボタンやダイヤルがあります:
- シャッタースピード
- F値(絞り=取り込む光の量を調整する機能)
- 露出補正
- ISO感度
- ホワイトバランス
これらを細かく調整することで、写真の表現力がグッと広がります。
iPhone 16シリーズではついにボディ外側にシャッターボタンが付きました。これは、スマホでも「ちゃんと撮るためには物理ボタンが必要」と考えられた結果かもしれません。
ぜひ一度、家電量販店などで実際にカメラを手に持ってみてください!きっと「写真撮りたい!」という気持ちが湧いてくるはず。これは私だけじゃなく、多くのカメラユーザーが共感する“カメラの魔法”です🐻🐾
\1泊から借りちゃうのもアリょ🐾/
カメラの良さ3:写真が上手くなる!カメラ本来の「ボケみ」


写真のクオリティをグッと上げる魔法のような効果、それが「ボケ」。実は英語でも 「bokeh」 と呼ばれるくらい、日本生まれの言葉が世界標準になっています。私が写真で一番重要視しているポイントです!
たとえば、写真の構図を考えるときに覚えておきたいのが 「手前・中・奥」 の3つのレイヤー。この3層の中で 「見せたいもの」にピントを合わせ、それ以外をぼかすことで、写真が自然に立体的になるんです。


ボケはどうやって生まれる?カギはレンズとF値
この「ボケ」は、カメラの レンズの構造 と F値(絞りの大きさ)で生まれます。F値を小さくすると、ピントが合う範囲が狭くなり、手前や背景がふんわりとボケます。これが自然で美しいボケ感を生み出す仕組みです。




スマホにもボケ機能はありますが、調整が難しい…。


左のカメラ写真は、奥行き感のある滑らかなボケが自然ですよね。一方、右のスマホ写真はそこそこボケているものの手前と奥のボケ具合が均一でちょっと平面的に見え、ボケの深みが少し足りない印象…。
スマホのボケはデジタル加工?自然なボケとの違い
最近のスマホは撮影後にボケを調整できたり、AIがボケを追加したりします。でも、これは デジタル処理 で作られたボケ。実際のレンズの光学的なボケとは根本的に違います。例えば、デジタル加工によるボケの代表は「チルトシフト」があります。ミニチュアの世界のように加工するぼかしですね。


チルトシフトのように後からぼかしを追加するのがデジタル処理のボケです。
iPhoneのボケが不自然になる失敗例がこちら↓
デジタルボケの影響でお皿の縁が不自然に切り取られ、宙に浮いてるみたいになっちゃってます…。これはAIの奥行き(お皿の深さとか果物の配置)の計測が苦手だからです。




もちろん、スマホでここまでできる技術は本当にすごい!でも、細かいディテールまで自然にボケるのは、今のところカメラの方が断然強いです。
ポートレートモード注意点
iPhoneのポートレートモードで撮影しても後からボケ調整できない場合があるっぽいです。具体的にはこのような「離れてください」のアラートが出ている時。一応シャッターは切れますがあとからこの写真をみるとポートレートモードで撮影したことになっていなくてF値の編集加工ができませんでした。


ボケを意識すると写真がもっと上手くなる!
その理由は、写真の中で見せたいものがハッキリするから。ピントが合わせにくくなるというデメリットとの紙一重ですが、それだけ写真と向き合うことにもなるので自ずと「ココが狙い!」という意識が手や目に働きかけるのかもしれません。




だから私は、カメラのボケ機能を思いっきり活用して、写真表現の幅を広げています。こうして旅ブログを続けられているのもカメラのおかげです🐾
\旅の思い出を最高に残すなら!/
写真をよく見るのはスマホ?それともプリント?
スマホ画面の秘密をちょこっと解説!
ここからは画像を表示する側・見る側のお話です。
つまり、画面(ディスプレイ、モニター)のこと。
スマホ、パソコン、テレビなどのディスプレイは毎年のように画面解像度が上がっていて、写真も映像も綺麗に見えます。下の表はiPhoneを例に比較したものです。初代と比べてどんどん画面の描画が細かくなっています。
iPhoneシリーズ | 初代3G | iPhone4 | 15ProMax | 16ProMax |
---|---|---|---|---|
画面サイズ (対角線の長さ) | 3.5インチ | 3.5インチ | 6.7インチ | 6.9インチ |
論理サイズ | 320:480px | 320:480px | 430:932px | 440:956px |
横:縦のピクセル数 (液晶の画素数) | 320:480px (約15万画素) | 640:960px (約61万画素) | 1,290:2,796px (約360万画素) | 1,320:2,868px (約378万画素) |
画面解像度(1インチ当たりのピクセル数) | 163ppi | 326ppi | 460ppi | 460ppi |


表の中で「画面サイズ」「論理サイズ」「ピクセル数」「画素数」「画面解像度」と言い方を変えていますが、これらは全部同じ、液晶サイズを示していて、それぞれ使う場面が違うというだけです。
例えば、WEBデザインや動画編集では下図のようにそれぞれのサイズ表記をしています。


px(ピクセル)ってなに?


ディスプレイはたくさんの細かい粒で出来ています。その粒のことをピクセルと呼びます。画素とも言うので、「画素=『ピクセル』を日本語で言ってるんだ」と、頭の中で置き換えてます。
「横にいくつ:縦にいくつ」と並んでいる数で画面のピクセル数を示します。
WEBデザインや動画編集ではピクセル数で言う必要があるんですね。画面に定規を置いて「え〜っと幅が7.2cm?」とは測らない。


液晶の描画が細かいってどういうこと?
初代iPhoneとiPhone4を比較するとピクセル数が横に2倍:縦にも2倍:画面全体で約4倍になっています。土台は同じ「3.5インチ」なのに。つまり、ピクセルという粒を小さくしてむぎゅむぎゅっと詰め込んだってことですね。


画面全部のピクセルの合計を「画素数」と言います。
横ピクセル×縦ピクセル=画素数
例えば、320×480=153,600(約15万画素)という計算になります。
iPhone4以降の高解像度画面をアップルでは「Retinaディスプレイ」と呼びます。さらに、iPhone11Pro以降はもっと細かい「Super Retina XDRディスプレイ」という超高解像度になりました。
では、画素数と画面解像度は何が違うの?
「解像度」もよく聞くけど、「画面の解像度」という時は、上で説明している液晶のピクセス数(液晶の画素数)と同じ意味です。先ほどのiPhone同士の比較でいうと初代よりiPhone4の方が画素数が多い=画面の解像度が高いと言い換えることができます。
画面の解像度はppiという単位で表記されますが、計算がめんどくさい。


※印刷についての説明はまた別の機会に🐻💬でもちょっと気になる方は「フォトブック」について書いた記事があるのでよかったらこちらをのぞいてみてね!


フルHDとか4Kってなに?
画素数によって名称が決められています。テレビの規格とかパソコンのサイズで見聞きしますね。代表的なものを並べてみました。
- HVGA(Half VGA)480×320px
- WXGA(Wide XGA)1,280×768px
- FHD(フルHD)1,920×1,080px
- 4K UltraHD 3,840×2,160px
- 8K UltraHD 7,680×4,320px
上のピクセル数を見て何かお気づきですか?家電量販店のテレビコーナーで「フルハイビジョン」と聞いたことがある方も多いと思いますが、テレビのピクセル数とiPhoneのピクセル数、逆転しています。それだけiPhoneの描画が細かいということですね。


つまり、撮った写真や映像を「何で見るか(テレビで見るのかスマホで見るか)」によっても最低限必要な画素数があるということです。超高解像度で撮影してもこのテレビみたいにピクセル数が低い画面で見ても効果は得られません。いずれ、4Kや8Kテレビが主流になる時代がくるかもしれませんね。
ここまでは画像を見る側のお話でした。
画素数が多いと劣化する?
再び、画像を作る側のお話。
作る側でも「画素数」が出てきましたね。
先ほどのイメージセンサー。この中に画素がいっぱいつまっているお話をしましたが、センサーサイズが同じで画素数が多いとどうなるでしょうか?


つまり、センサーの大きさがそのままで画素数(ピクセル数)が多くなるとひと粒ひと粒が小さくなります。それが劣化の原因(暗い所でノイズが乗りやすくなる、等)となります。(出典:「フジヤカメラ」[3])
先ほどの「テレビvsスマホ」とは逆の現象なのでちょっと混乱しそうですが、
- 見る側(ディスプレイ)はピクセルが小さいと描画がキレイ
- 作る側(イメージセンサー)のピクセルは大きい方がキレイ
綺麗と言われている4Kテレビですら、先ほども出てきましたが「4K(3,840×2,160px)=829万画素」あれば十分なんです。ちょっとトリミングとかも考慮して1200万画素くらいかな?
要するに適切なセンサーサイズと画素数のほどほどのバランスが大事と言うことですね。
ただし、イメージセンサーの技術の進化はすさまじいもので、画素数が多いと劣化するデメリットは、場合によっては克服できているそうです…つまり高額なプロ仕様のカメラの場合。(参考:「価格.comマガジン曽根原ラボ」[4])
カメラを持つと世界が変わる!まずはレンタルで体験しよう🚀
カメラのススメ


私、しまくま🐻はこのブログ全体を通してカメラの魅力を発信してます。でも、スマホ以上のカメラの良さは実際に撮ってみないと分かりにくいかも。とはいえ、いきなり買うのは高いし、旅行中しか使わないならもったいないかも...。だから私が試してみたのがカメラのレンタル。1ヶ月数千円から借りられて、メンテナンス不要。しかも旅行のたびにいろんな機種を試せるから(Vlogカメラもあります!)すっかりハマりました🐻
ヨーロッパ旅行中ずっとVlog回してたら、どんな些細なことも全部記録が残って思い出が増しましに!
カメラがあるだけで旅の楽しさが倍増しますよ
\旅の思い出を最高に残すなら!/
レンタルと併用で自分のカメラも買っちゃいました!それはまた別の機会に🐻💬




今日の解説は、以上です。思ったより長くなっちゃってすみません
アップデート情報
- 2024/11/20 初回投稿
- 2024/11/21 Fujifilmの補足、チルトシフト補足、ヴィーナス全身像、他数点の写真を追加。
補足:ヴィーナスがちょっと面長に写ってるのはレンズの歪みのせいです。 - 2024/11/22 テレビ追加。出典情報追加。
- 2024/11/23 料理写真差し替え、ポートレートモードにならなかったの補足。
- 2024/11/27 画像がこわれていたのでアップロードしなおしました。
- 2025/02/28 「画素数が多いと劣化する?」の段落に追記
- 2025/03/09 カメラのススメ追加
- 2025/03/14 全体的に読みやすくなるようリライトをしています。
後日、アップデート情報があるかもしれません!
それまでは、他にもカメラとスマホの作例比較しているのでよければのぞいてみてください↓
脚注、出典
- https://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/knowhow/knowhow36.html(2024年11月20日閲覧。)
- https://www.adobe.com/jp/creativecloud/file-types/image/comparison/jpeg-vs-raw.html(2024年11月20日閲覧。)
- https://www.fujiya-camera.co.jp/blog/detail/info/20200820/(2024年11月22日閲覧。)
- https://kakakumag.com/camera/?id=19405(2024/11/22閲覧。)