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しまくま
旅先で撮ったたくさんの写真や動画をアルバム代わりにブログにまとめています。

その土地を訪れるのは「最初で最後」かもしれない。だから旅行計画は失敗したくないというのが人情です。このサイトがあなた様の一生の思い出のための糧となれば、私たちの旅先での失敗や奮闘も報われマス(´꒳`)

「iPhone15シリーズ」か「デジタルカメラ」…今買うならどっち?

しまくま

結論から先に言ってしまうと、
🐻はiPhone15Proコンデジの両方を今年買う予定です。

理由は3つあって、

  1. 荷物はコンパクトに軽くしたい
  2. iPhoneのイメージセンサーが気になる
  3. 広角ではなく標準レンズで撮影したい

順番に解説しますね

この記事の目次

荷物はコンパクトに軽くしたい

私のよく撮影する環境・被写体は以下の通りです。※動画ではなく写真です。

  • あまり治安の良くない海外の街中
  • 天気が変わりやすく、歩きにくい山森
  • 海や山頂などの絶景スポット
  • 工場地帯や都市の夜景
  • 照明が絞られた薄暗い場所や時間帯
  • インタビューや対談中の人物
  • 「宣材写真」と呼ばれるポートレイト
  • 竣工写真のような部屋
  • 走り回る犬や猫
  • カフェやレストランでのフード類
  • 花や植物の接写

趣味と実務の境界がないのでごちゃ混ぜラインナップですが、要するにありとあらゆる環境で撮影します。特に〈持ち運びやすさ〉は重要です。大きいカメラは交換レンズなどを運ぶ専用バッグ+雨対策+三脚も必要なので、とにかく重たくて疲れます。それに比べてiPhoneはポケットに入るからどんな服装や鞄でも大丈夫。ネックストラップも種類豊富でスリ対策にも役立ちます。
また、「サッと出してシャッターチャンスを逃さない」「何本も交換レンズを持ち歩かなくて済む」「奥行きのない部屋でも超広角で撮れる」など、iPhoneの機動力は本当にありがたいです。

ところがiPhoneにも苦手なシチュエーションはあります。
iPhoneが悪いのではなく、人間側の都合なのですが。

iPhoneのイメージセンサーが気になる

iPhoneにしろ、カメラにしろ、決め手は〈画質〉です。私は印刷物を取り扱う仕事をしているため、写真の綺麗さを求められることが多いです。最近はポスターなどの大型印刷物は少なくなってきていますが、印刷技術も年々上がっているからこそ、A4やハガキサイズでも「うわっ!綺麗」って言わせたいのです。

デジカメの機能や仕様をおさらい

見る人によって写真の綺麗の基準は異なりますが、🐻なりに気をつけているのは、色の再現、白トビ、暗い部分のノイズ、グラデーションのなめらかさ、トリミングや大きく引き伸ばした時の質感…このあたりです。構図や表情・空気感は(カメラの性能より)撮影者の技量次第なのでここでは割愛します。

そうした綺麗の基準を満たすためには〈カメラやレンズの機能や仕様〉は知っておかなければなりません。機材を買ったりレンタルする際にどれを選ぶのか…前項の“機動力”も大切ですが、最終的にはそのときの案件や自分にとって必要な機能や仕様で決めます。

キーワードはいくつかあります。

  • 焦点距離
  • F値
  • ダイナミックレンジ
  • イメージセンサー
  • 画素
  • 感度
  • 手ブレ補正
  • シャッタースピード
  • 保存形式、対応外部記憶
  • フォーカスモード
  • 耐衝撃、防塵防水
  • バッテリー
  • レンズマウントの互換性(*)

それぞれ解説するとすごい量になるので気になる方は調べてみてください。ここで言いたいのは、機材を選ぶにはさまざまな比較材料があるということです。これらは機材の大きさや値段にも直結します。例えば「中判デジタルカメラ」と呼ばれる大きなカメラはボディだけで40万円〜100万円を超えるのですが、私の撮影環境ではそこまで必要ありません。また、🐻は手が小さいので、手に持ったときの馴染み感や操作しやすさなどの〈自分の手との相性〉も大切な基準です。

*「交換レンズ」の良し悪しについてはカメラの使い手(人間)によっていろいろ考えが異なります。今回の話からは少しずれる内容なので別の機会に書きたいと思います。

ではiPhoneの場合は

発売日から2日後の昨日、アップルストアでiPhone15, 15Plus, 15Pro, 15Pro MAXの実機を手に取って見てきました🐻✨ チタニウムの外観や重量について事前にレビューを見ていましたが、私は14シリーズを使っていないのでとくに感動はありませんでした。それよりはカメラ性能を見たかった。結論は後述。

Appleさんが毎年のようにカメラのスペックをアップグレードしてきますが、普段デジタルカメラを使っていると、スマホに対してそこまでのカメラ性能を求めてなくてiPhone SEでいいかなって思っていました。ということで私のiPhoneはゲームとSNSだけです。

ところが、業務で〈機動力〉が求められる撮影シーンが増えてきているのです

「小さく軽くて、サッと確認できて、超広角」

まずは業務上この3点をかなえる必要がありますのでいよいよiPhoneを“SE”から“15”に乗り換えることになりそうです。ただし、〈印刷に耐えうる画質かどうか〉は重要です。そこで、歴代の機種も含めてiPhoneのスペックを調べ、いつも使っているデジタルカメラと比較したいと思いました。

先に述べた12個の“比較材料”の中で、私は〈イメージセンサー〉に注目しています。

イメージセンサーとは

詳しくはイメージセンサー生産がトップクラスのSONYさんの解説サイト[1]をご参照いただくとして、ここではざっくりと「イメージセンサーが大きいほど綺麗で繊細な写真が撮れる」ということに注目したいと思います。「繊細な」と書いたのは、これも人によって感じ方は異なりますが、私の思う繊細さというのは「明るいところや暗いところのディテールの描き込み具合」や「背景のボケみ」といったニュアンスです。
ちなみにiPhoneのイメージセンサーは、そのSONY製が搭載されるという噂[2]です。

iPhone15Proの公式サイト[3]を見ても、レンズは詳しく書かれていますが「何の仕様のおかげでどう美しいのか」というところがいまいちわかりませんでした。以下、公式サイトからの引用です。

先進的なクアッドピクセルセンサーが被写体に合わせて作動することで、48メガピクセルを最大限に活用。暗い場所でも目を見張るほどのディテールをとらえます。さらに2倍望遠を使って、被写体をもっと引き寄せることもできます。

新しいPhotonic Engineは、超高解像度の画像と最適な量の光を取り込んだ画像からベストなピクセルを組み合わせます。これまでの2倍の解像度である24MPで自動的に撮影できるので、日常的な写真でも一段と細部までとらえられます。

48MPのHEIFで、解像度がこれまでの4倍に。しかも、共有しやすいフォーマットで保存されます。48MPのProRAWで撮影して、カラー、ディテール、ダイナミックレンジを細かく調整することもできます。

Photonic Engineがポートレートをパワフルに進化させます。細部を美しくとらえ、現実に近い色を再現し、シャッターラグをなくして、暗い場所での性能を最大2倍向上させました。

Photonic Engineの強みはポートレートだけではありません。ダイナミックレンジが広がったナイトモードで、より暗い場所でも被写体を一段とクリアに写し出せるようになりました。

明るさが強い時や光にむらがある時は、最新のスマートHDRが被写体と背景の両方を賢く最適化します。極めて美しいカラーと、より正確な肌のトーンをとらえた写真をどうぞ。

(ビデオ機能について)新しいLogエンコーディングで、ProResが格段にパワフルに。ポストプロダクションでは、ビジュアルエフェクトとカラーグレーディングを一段と幅広くフレキシブルに行えます。

・超高解像度の写真(24MPと48MP)に対応
・Photonic Engine
・Deep Fusion
・スマートHDR 5
・Apple ProRAW

Apple公式サイト

わからない・・・そこで、Youtubeやニュースサイトなどから解説や関連情報をかき集めました。

まずSONYのスマホ「Xperia 5V」に搭載されている〈2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー Exmor T for mobile〉を調べました[4]

・前機種比で約1.7倍(1/1.35型)に大判化
・24mm広角にのみ搭載で「2つのレンズに3つの画角(16mm、24mm+光学2倍ズームの48mm)」
・より多くの光を取り込め、高感度・低ノイズな撮影を実現
・48mmのズーム時は48MPをクロップし12MPで記録するので画像劣化なく綺麗
・48mmのズーム時はピクセルピッチが前機種より10%大きくなって1.12μm

…iPhoneの宣伝内容がこのSONYのXpriaの内容に似ていますね。だからきっとこれと同じものがiPhone15シリーズにも搭載されていると噂されているのでしょうか。

さて、肝心のサイズは上記の通り「1/1.35型」とあります。細かいことを調べると余計にこんがらがるのですが厳密には「1インチ/1型センサー」というのは1inchではないそうです[5]。1inch=25.4mmですが、1インチ/1型センサーの対角線の長さは約15.86mm。ひとまずデジカメや他のイメージセンサーと比較します。

今回の「1/1.35型」というのは1/1.7型と1型の間に入ります。私が普段使用するデジカメが「APS-Cサイズ」なので、それと比較するとまだまだスマホのイメージセンサーは小さいということがわかりました。iPhoneの薄〜いボディにバッテリーとかいろいろ入ってるから物理的に入り切らないんですかね?

ちなみに、コンパクトデジタルカメラのRICOH GR3, GR3xは「APS-Cサイズ」なんですよ?!?!そっちがびっくりしました。あんな小さなボディに「Fujifilm X-T5」や「SONY α6700」と同じ大きさのセンサーが入っているなんて。

GR3xについては後日、別の記事で詳細をレポートしますね。

クアッドピクセルセンサー(12MPと48MPの使い分け)

画素数にも触れていきます。iPhoneの仕様ページには「クアッドピクセルセンサー」という単語がありましたね。

iPhone13シリーズまでは12MP(1200万画素)で、14Proから48MP(4800万画素)という高画素での撮影ができるようになりました。数字だけ聞くととんでもない大きさですが、全ての写真が48MPで撮影されるわけではなくこれにはちょっと難しい性能があるようです。ソニーの開発部さんのインタビューを一部抜粋します[6]

―― 12MPと48MPを使い分けるための技術について教えてください。

小関氏 クアッドベイヤーという技術を使って高感度と高解像度の両立を実現しています。RGBそれぞれを4つずつまとめて配置し、それをセンサー内部でベイヤー配列への変換を行っています。実際には48MPの解像度を持つのですが、センサーから出力された時点で12MPのサイズになっているのです。この信号処理も積層構造になったことで実現しました。センサー内でその処理を行えるのです。

(中略)

―― クアッドベイヤーだと、12MPの画像を得るときはシンプルでいいのですが、48MPの画像を作るときはカラー信号が足りなくなるという気がします

小関氏 そこはリモザイク処理をかけて復元しています。詳細はお話できませんが、光の強度と色の強度を分析することで復元し、48MPのカラー映像を作っています。この処理も積層型だからことセンサー内に搭載できました。われわれとしては、12MPの画質を保証した上で、明るい場所ではプラスαの解像度を提供できる技術だと考えています

―― 高感度優先なら12MPで、高画素優先なら48MPだけど、その分感度が落ちるので風景など屋外の写真に向いているということでいいでしょうか。

小関氏 48MP時はデジタルズームに有利というメリットもあります。どういうシーンで解像度を変換するといいのかはいつも議論していますが、そこは端末メーカーさん次第となります

ITmedia「スマホカメラが進化した裏側で起きていること ソニーのイメージセンサー開発部隊に聞く」(2022年8月31日公開)太字は私によるものです。

このインタビューは去年のなので、そこからまた一歩進化しているのかもしれません。iPhoneの仕様ページでは「24MP」って書いてあるんですよね。上記の説明から考えると12MPの高感度と48MPのディテールを組み合わせて、その間の24MPにしているってことなのでしょうか。自動の24MPとRAWで撮る場合はどっちがベストなんだろう…まあ環境次第なのか。

このあたりの最新技術が、印刷物になった時にどう影響が出るのか・・・。私の業務的にそこが気がかりです。

ちなみに、チラシなどによくあるサイズ「A4(210×297mm)」は、標準的な印刷に必要な解像度350dpiの場合、画像サイズは〈2,894×4,093px〉たったこれだけで良いんです。縦横比の違いはありますがiPhoneの1200万画素でも足りるんじゃないかと・・・数字上は。

iPhoneやiPad Proで撮った写真を印刷で使おうとしたことはありますが、いくつかの問題があって現在までのところ実際には印刷には使用していません。その問題というのは、私の撮影技量や周辺環境の問題も大いに関係している上であくまでも写真を編集した私の感覚的に、という判断ですが、同じシチュエーションで撮影していたミラーレスカメラのX-S10の写真の方が、仕上がりがなめらかで、ゆがみもなく、色も自然で綺麗だったのです。まあこれは2年半くらい前の話なので、iPhone15proならどんな印刷になるのか、ぜひ試してみたいですね。実際、iPhoneで撮影した写真を写真集として発売されているプロのフォトグラファーもいらっしゃるそうなので、そのあたりのレビューももう少し調べてみたいです。

あと、画素数が上がればそれだけデータ容量も大きくなるのでiPhone本体の価格も上がるし、デジカメと違ってSDカードじゃない分、バックアップ用に外付けSSDとかも必要になりそうです。USB-Cの恩恵が早速ありそうですね。

イメージセンサー以外の要素も綺麗さに影響する

イメージセンサーのサイズだけ大きくなれば良いというものではない。これは古いデジタルカメラを見れば一目瞭然なので、「イメージセンサーのサイズ」と一緒に「画素数」や「HDR[7]」その他もろもろ、も考えようね、ということだと私は解釈しています。印刷の項目でも少し触れていますが、画像データの数字上、必要サイズに足りていればいいってことでもないのは実感してきたので、自分の目で見て確かめたいと思っています。

広角ではなく標準レンズで撮影したい

さて、ようやくレンズの話になります。
が、ここまでがすーーーごい長くなってしまったので、いったん切りましょうか。

最後に、昨日アップルストアの実店舗でiPhone15Pro等の実機を触ってきた感触ですが。

カメラのすごさは、正直昨日だけでは全然わからなかったです。感覚的で申し訳ないですが、生々しい感じがしました。肉眼との差がないという点で考えれば正解かもしれないのですが、なんていうか、カメラを構えた時の高揚感はなくて・・・そもそもストアの中なので仕方なかったですね。ずっとズーム機能をいじっていたのでそのせいかもしれません。まだ全然ディテール見れていないのでまた後日行ってみます。

ちなみに動画(シネマチックモード?)は本当に映画っぽくて面白い印象を受けました。今の時代、写真より動画なのかもしれないですね〜。

次こそGRの話に触れられる?かな?お楽しみに〜🐻

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